World
Festivals 世界の祭り・郷土芸能
庄内神楽
勇壮でテンポが速く老若男女を魅了する庄内町の十二の神楽
日本/ 大分県由布市庄内町
市内12の神楽座が活動 神話の世界や天地の神々への祈りをリズミカルなお囃子とダイナミックで力強い舞で演じる
由布市庄内町に伝わる「庄内神楽」は江戸時代末期の安永7年(1778年)に神楽の奉納が行われたという記録が残り、現在では12の神楽座が活動、子ども神楽や高校部活動もあるなど熱心に取り組んでいる。2つの流派があるが、いずれもテンポが速く、太鼓や笛のお囃子(はやし)もリズミカルで、舞は力強く、迫力に満ちている。映像は庄内原(しょうないばる)神楽保存会の協力で撮影したもので、日本神話の素戔嗚尊(すさのおのみこと)が大蛇を退治する「大蛇退治(おろちたいじ)」と、古代中国の『易経』に題材を得た「日割(ひわり)」を演じていただいた。「大蛇退治」では、大蛇役の舞手が一人で大きな大蛇を見事に操り、酒を飲んで酔って寝てしまったり、舞台狭しと動き回って素戔嗚尊とのダイナミックな闘いを演じた。一方、「日割」は、四季を五柱の神が五等分に分けようとする物語で、庄内神楽独特の舞を見ることができる。