豪華な彫刻を施した曳山と庵屋台、獅子舞が、庵唄や三味線・太鼓の音色を連れて練り歩く、「越中の小京都」の春祭

"城端神明宮の春の祭礼として江戸時代中期に始まった。毎年5月4日、5日に御神像を乗せたご豪華絢爛な6基の曳山が、獅子舞や庵屋台（いおりやたい）などと共に街中を練り歩く。庵屋台と呼ばれる舞台では、篠笛・太鼓や三味線の奏者により、江戸端唄（はうた）を源流とする「庵唄」が披露され、雅な雰囲気を演出する。その後ろには、精巧な彫刻や金箔が施された漆塗りの曳山が続く。曳山や屋台には、地元の名工の技が尽くされており、動く芸術品と称される。昼は勇壮な巡行、夜には曳山に灯りが灯され幻想的な光景が楽しめる。城端地域は、「越中の小京都」とも呼ばれ、その名にふさわしい優雅で美しい祭りである。 「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産　国指定重要無形民俗文化財"