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Festivals 世界の祭り・郷土芸能
アイヌ古式舞踊
自然や神々への敬意を込めて演じられるアイヌ伝統の舞踊
日本/ 北海道
アイヌの自然や神々へのまなざしと、生活文化から生まれた多種多様な舞踊を地域ごとに伝承
アイヌの生活文化と密接に関わって生まれた歌sと踊りで、カムイ(神)や先祖への敬意や感謝を込めて演じられる。祭祀的な意味合いを持つ儀式舞踊「剣の舞」「弓の舞」、鳥や獣、自然の中にあるものを真似た模擬舞踊「鶴の舞」「バッタの舞」、遊びの要素を含んだ娯楽舞踊「棒踊り」「馬追い踊り」などがある。地域やコタン(集落)によって伝承している演目も異なり、現在、北海道内の18団体が、国指定重要無形民俗文化財「アイヌ古式舞踊」の保持)団体となり、担い手の育成などに尽力している。映像は平取(びらとり)アイヌ文化保存会の協力で撮影したもので、近年、男性の代表的な踊りとして紹介されることが多い「ク リムセ(弓の舞い)」と平取に伝わる代表的な踊りとして「アンナホーレ(鳥の踊り」を演じていただいた。「ク リムセ」は狩人が鳥を射ようとした時、その鳥のあまりの美しさに射ることができなかったという物語から生まれた舞で、祭祀の意味合いが強く、「アンナホーレ」は小気味よい躍動感で空を舞う鳥を表現した動きの激しい踊りで、模擬舞踊の意味合いが強い。