Exhibition クラゲ館の展示のご紹介

Jellyfish Pavilion
Top Floor
地上フロア
Top Floor
いのちのゆらぎ場Vibrations of Life
五感を使った展示や音の体験を通して、みんなでわくわくできるオープンな、公園のような半屋外の遊び場です。本資料で後ほど紹介するような、さまざまな五感を使う、インタラクティブでプレイフルな遊具があります。
遊び方に正解はなく、自分なりの楽しみ方をみつけたり、会場にいる誰かとさまざまな「音」を共に奏でたりすることができます。会場には、さまざまな人と一緒に協奏・共創するタイプの体験展示もあります。ひとりひとりの多様な想いや創造性をアンサンブルし、集積することで「いのちの高まり」を感じていただけます。
あなたも音楽家!アーティスト!研究者!発明家!
世界中のいのちの多様な創造性を遊びを通じて感じながら、自分の中に湧き上がる多様な、未来のかけらを生み出す創造性に気づき、歩み出してください。
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01
創造の木Tree of Creation
「プレイマウンテン」を登った丘の上にひろがる「いのちのゆらぎ場」の中央にそびえる、万人万物のいのちの創造性を象徴する木です。4,600本ほどの吉野杉からできた角材が、解体ができるよう丁寧に組み合わされ、粘菌アルゴリズムによって複雑にゆらぎのクラゲの形を作っています。
創造の木の下には、実は水族館から提供されたクラゲ3匹の映像と、バーチャルクラゲ3匹が泳いでいて、各々音を持ち、創造の木の光と呼応、時にクラゲたちが近づくと不協和音となります。
さらに周囲のさまざまな展示と来場者が戯れると、それは創造の木やクラゲ館全体の音や光にも影響を与え、幻想的なクラゲたちと奏でる音と光の協奏をお楽しみいただけます。
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02
ミドルクラゲ 海月(うみつき)Middle Jellyfish: Umi-Tsuki
美術家・長坂真護氏と中島プロデューサーらのコラボレーションによる、ごみアート作品です。
長坂氏は、ガーナのスラム街の廃棄物を使ったアート作品を作っています。今回は長坂氏の活動するガーナのほか、カンボジア、日本国内の各地の学校(未来の地球学校)でワークショップを実施し、ペットボトルのごみを集めて大きなアート作品を作りました。
ペットボトルには、作品作りにかかわった皆さんの未来への思いや夢、願いがたくさん書かれています。太陽光発電により海月は光を灯し、昼間と夜で違う顔を見せてくれます。実は、作品の真下に立つと頭上から長坂氏と中島氏のピアノの音が降ってきます。
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03
Co-クラゲCo-Kurage
様々な「問い」に対して自分の思い・考えをペンで書く体験展示です。
創造の木の根元に大きな短冊状の布があり、その中心にクラゲ館のシンボルの8色にちなんだ8つの「問い」が日本語・英語で掲げられています。来場者は、問いの周りにペンで、自分の好きな言語や表現で、問いに対する自分の考え・思いを書くことができます。
みんなの考え・思いが集まった短冊は、創造の木に掲げられ、万博会期中に増殖、成長していきます。
なお、Co-クラゲの布には、廃棄された色とりどりのLANケーブルが複雑に美しく組み合わされています。これはテキスタイルコーディネーター/デザイナーの安東陽子氏らにより、生み出されました。
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04
角命(かくめい)Kaku-Mei
910個の正三角形が組み合わさってできた数学・いのち・アートが交錯するモニュメントです。
表面には、有機的ないのちの模様を生み出す数式(微分方程式:反応拡散方程式、グレイ・スコットモデル)から生成された模様が浮かび上がり、ユニークな音を奏で、手をかざすことで、模様や音に変化を与える(数式を奏でる)こともできます。また、そうした動きを通じて、創造の木と協奏することもでき、それは創造の木に寄生している生き物のようです。
数学といのちとアートが織りなす不思議な模様や音を、ぜひお楽しみください!
※正三角形の板は、エッグトレーとペットボトルのキャップの廃材から生まれたサーマルリサイクルを促進する素材を活用。
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05
音触(おんしょく)On-Shoku
テーブルのゲル(柔らかな、スライミーなもの)を押すことで、音と光と振動が生まれる楽器です。
創造の木の下に、大小さまざまなサイズが4つあり、一緒に来場した人や、偶然その場に居合わせた人と協奏(アンサンブル)することができます。
また、アンサンブルで創り上げられた音によって、創造の木の拍動に影響を与えることもでき、共創を楽しむこともできるので、演奏しながらクラゲ館全体と一体となる気分を味わうことができます。
なぜ押すだけで音が、光が生まれるの?と、子どもも大人も思わず夢中になってしまう音触。
音と光と振動により生まれる、五感を通じた音・音楽をお楽しみください!
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06
ごちゃまぜオーケストラGochamaze Orchestra
AR(Augmented Reality:拡張現実)を用いた「だれもが音楽家!すべてが音楽の種(楽器)!」をコンセプトに、さまざまな絵・写真のカードをカメラにかざすと、モニターの中から何かが飛び出し、音が流れ出す仕組みになっています。
例えばピアノとベースと牛の絵をかざすと、音楽を生み出し、楽器が演奏できなくても即興でセッションに参加しているように(視覚も含めて)楽しむことができます。エコーやテンポの変化をかけたり、こんにちは!と世界中の言葉で話したり、いろんな帽子をかぶったり、お祭りが流れ出したり...と遊び心あふれるカードによって、世界の、今見えていない・聴こえていないものを表現しています。
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07
クラゲWAVEJellyfish WAVE
「クラゲWAVE」は、「創造の木」の下に漂う「見えないクラゲ」達が拍動している様子をみることのできるモニターコンテンツです。
この6体のクラゲ(3体:海遊館などの水族館からの映像提供、3体:バーチャルクラゲ)は、姿こそ見えませんが、それぞれ個性的な音を奏でながら、拍動し、創造の木の下を泳ぎまわっており、その拍動や動きがクラゲ館や創造の木全体で音や光を奏でます。
このモニタではクラゲ達が会場のどこを漂っているおり、その動きがどんな波動(音・光)になっているかを可視化しています。クラゲ同士が近づいたときに音が不協和音になったり、「音触」や「角命」にクラゲ達が反応している様子を見ることができます。
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08
希望のピアノPiano of Hope
日本中・世界中の0-120歳の子どもたちが描いた900体ほどのクラゲたちによるピアノラッピングがされた、CFX のストリートピアノです。
特に病院に入院中で、なかなか万博には来られないこどもたちが多数参加しており、彼らの創造性のかけらがぎっしりここに詰まっています!
自由に弾いていただけるので、その場がまるでちょっとしたライブ会場になるという一期一会の出会いもあるかもしれません。様々な想いが詰まったクラゲたちと、来場者の方々の協奏がここでも生まれ、クラゲ館ならではの「創造性の民主化」が体験できる展示の一つです。
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09
転生オルガンRevived Organ
全国の家庭や職場などで不要になったパソコンの解体廃材を用いて生まれたのが「転生オルガン」です。
キーボード、メモリ、電子基板、CPU、モニター、ケーブルなど多くの電子廃棄物によって構成されており、捨てられるものにいのちを吹き込み「転生」した体験型展示です。
フットペダルを踏むことで、古いパソコンの中にあったファンを通じて音が出る仕組みとなっていますが、手で押すもよし、足で押すもよし、五感に導かれるままに自由に奏でてください。
そこで、「いのちの循環」「正しいパソコン・リサイクルの必要性」について、世代・性別を超え多くの方々に演奏をお楽しみいただきたいと誕生しました。
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10
武器アート「ティンビラ奏者」Man Playing the Timbila
1992年、アフリカ・モザンビークで初めて「子ども兵」を生んだと言われる内戦終結後、市民の手に残された武器を市民自らが回収し生活物資と交換、平和教育とともに武装解除を進める「銃を鍬(くわ)へ」プロジェクトが市民主体で開始。回収された武器の95%は爆破処理されますが、残り約5%は切断され、現地のアーティストにより平和を訴える「武器アート」に生まれ変わりました。
(特定非営利活動法人四国グローバルネットワーク「武器をアートに」より一部引用)
四国グローバルネットワークの協力により、実際の楽器ミニティンビラ(モザンビーク最古の木琴)と共に展示されています。<作者>クリストヴァオ・カニャヴァ―ト(ケスター)
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よろこびの壁Rejoicing Wall
「いのち」や「いのちを高める」をテーマに、未来の地球学校のネットワークをベースに、日本全国や世界の子どもたちや先生、障がいのある方々、老人ホームなど、いろんな人がたくさんたくさんのタイルを作ってくれました!いのちへの想いが詰まったタイルで作られた「よろこびの壁」が、いのちのゆらぎ場を見守るように存在しています。
なお、数枚には「クラゲの絵」が描かれており、(アプリをダウンロードの上)それを読み込むと、拡張現実 AR のクラゲや、このタイルを作ってくれた 40校ほどの学校の動画を見ることができます!ぜひ遊びながら、みんなのいのちへの想いを多角的に楽しんでください。



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地上までの遊びの丘
プレイマウンテンPlay Mountain
地上にある「いのちのゆらぎ場」にたどり着くまでに、五感をふるわす遊びが散りばめられた遊び山。感じたままに登り、みんな、こどもの心にかえり、つい無邪気になってしまう、「クラゲ館」のプロローグ。
ニョロニョロと生えているような「振るーと」、「丘りな」といった漫画に出てくるチーズのような遊具、「べ椅子」といった白い座れる遊具などで、道草を楽しんで下さい。
途中には、水が流れ水音が美しく響く「土と水のカーテン」があり、その前で一息休憩することができます。
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振るーとFULUto
クラゲ館の丘(プレイマウンテン)の途中にある「振るーと」は、建築デザインを担当した小堀氏の法政大学のゼミの学生が考え出した遊具。
ニョロニョロと生えているような不思議な遊具は、背の高い大人のようなもの、小さくて、まるで子どものように可愛らしいものとサイズも色々、風に吹かれたり、触られたりすると、楽しい鈴の音を奏でます。振ると音がなる振るーと!
どの振るーとに鈴が入っているかはわかりません。クラゲ館では、ただ丘を歩いてもらうのではなく「いのちのゆらぎ場」にたどり着く前から、こうしたワクワクする仕掛けを散りばめています。
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クラゲ日時計Jellyfish Sundial
5億年ほど前から、海の中をゆらゆら、ふわふわと漂うクラゲは、生物の成長や進化の、そしていのちの根源のような存在です。
日時計は、いのちの源とも言える太陽を通して時間を知ることができる人類最初の時計です。太陽と地球とが作り出す時は、人類が生まれる以前から今も変わらない時間のサイクルを繰り返しており、このサイクルの中で様々ないのちが生まれてきました。
実際に時刻を読み取ることのできる「クラゲ日時計」を通して、訪れた人にいのちや進化、創造性とは何かと考える時間を提供します。
はるか昔に思いを馳せ、繋がり続けているいのちを、太古から我々を照らし続けている太陽の動きと共に感じてみてください。
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土と水のカーテンCurtain of Earth and Water
中世から現在まで生産が続く代表的な日本の6箇所の窯「六古窯」(越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前」のクレイバー(焼き物でできた細長いタイル)が並ぶ土のカーテンは、各地の焼き物の特徴が感じられます。ワークショップで生まれたクレイバーの裏には、実は作った子どもたちのサインが隠されています。じっくりと眺めて、各窯の名前が彫られたクレーバーを見つけてみてください。色や焼き具合を確かめることができ、どこの窯がどのカーテンになっているのかを知っていただくことも出来ます。
また、そこに流れる水が涼しさや揺らぎを感じさせ、来場者をお出迎えします。
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どうしても左を向きたがる矢印Persistent Left Arrow
明治大学先端数理インスティテュートMIMSの、数学的立体錯覚で有名な数学者・杉原厚吉氏による作品。どう回しても、いつでも、左を向く不思議なオブジェ。数学を用いて、計算されています。
どこにあるか探して、回したり、反対側から覗いたりしてみてください。あちらから見ても、こちらから見ても、180度回してみても、いつも左を向いているはずです!
Jellyfish Pavilion
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地下フロア
予約体験エリア
Basement
いのちの根っこRoots of Life
「いのちの根っこ」は、地上の創造の木の下に広がる地下空間です。
ほの暗い地下空間「わたしを聴く」で世界中の音を全身で聴きながら新しい自分の感覚と向き合い、最後は360度映像&音響「わたしを祝う」でクラゲと共にいのちの旅をし、世界中の祭りや郷土芸能を浴び、最後は自ら歩き踊り出し、いのちを高めます。
「いのちのゆらぎ場」のオープンな”遊び”場とは少し異なり、「いのちの根っこ」は自分の中に潜む創造性を発見し、引き出すことに主眼をおいた体験の場になります。
Basement 01
わたしを聴くListen to Myself
ほの暗い地下空間(「いのちの根っこ」)で、感覚を研ぎ澄ましながら音を全身で感じることのできる場所です。フィールドレコーディングの第一人者である柳沢英輔さん(音文化研究者/フィールド録音作家、特にベトナムのゴング文化を研究する)の音源と中島プロデューサーやKURAGE Team、大日本印刷株式会社の協働により、国内外の様々な場所の音が、空間のあちこちから聴こえ、新たな場・空間を表出させます。
「いのちの根っこ」に座って、根っこの振動も含め、全身の耳を澄ませる。ここでは特別な動きはありませんが、自分の根っこに向き合い、心を研ぎ澄まし、「わたしを聴く」時間となります。座る場所によって音体験が変わるのも特徴的です。
Basement 02
わたしを祝うCelebrate Myself
「いのちの根っこ」の最後はクラゲと共に、いのちの旅へ。全身でいのちの高まりを感じる参加型・没入型の360度の映像・音響体験です。
子どもたちが描いたクラゲと遊び、原始生物クラゲといのちの誕生から雄大な自然の風景をめぐり、万物に宿る創造性を感じる。国立民族学博物館の協力により、世界中の民族のさまざまな仮面が現れ、人や土地が協奏し受け継がれている、国内外の創造的な祭り(17種類から5種類がランダムに投影)を巡り、最後は、80名ほどの多様な方々と共に、歩き、自由に踊る。
常時2名(以上)の音楽家が生演奏を行い、映し出される祭りと合わせて万人万物のいのちを祝い、来場者と共に、新たな祭りを生み出します。
Basement 03
3D クラゲ
体積を持つ3次元のデジタルコンテンツを投影できる 3D 映像装置「brightvox 3D」。「brightvox 3D」は、肉眼で、どの角度から見てもデジタルの映像を楽しむことができる立体サイネージです。最新技術の 3D の360度映像に加え、今回は初めて、これをリアルタイムセンサーで反応できるように改造しました。
「わたしを祝う」のステージ冒頭で、3D のクラゲたちが、音に反応し色を変化させながら揺らぎます。

