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Architecture 建築について

インクルーシブ社会に向けてイメージ写真

どうして「クラゲ館」?

クラゲは脳も心臓もない、一方で毒を持つ不思議な生き物。その曖昧さや象徴性に、人のエネルギーや創造性を重ね、語り合う中で自然と浮かび上がってきた存在です。私たちは、言葉で説明しきれないものを含んだ「問い」としてクラゲに想いを託しました。
クラゲ館は、「共創」の精神を大切にする建築家・小堀哲夫氏、そして大和ハウスグループを中心に、「建物ではなく、『場』を創る」「『場』とは常に変化できる生き物だ」という理念に基づきつくられました。

クラゲ館の象徴とも言える大屋根は半透明の膜でできていて、自然光を取り入れる一方、内部の温度を適切に保てる仕組みになっています。長さの違う何千本という鉄骨を三角形に組み合わせたトラス構造となっています。

「創造の木」の木片は大屋根中に広がり、高度に計算され安全面などが担保されながら端の方はあえて強くは固定せず、ある程度の遊び(余裕)を持たせています。揺らぎを通じて、その場の人たちに繋がりを感じてもらえれば幸いです。

クラゲ館の地上部分は壁がなく、丘の上に大屋根を設けただけの半屋外になっています。
つづら折り状のスロープを登ると丘の上にたどり着く。自然の中で自由に遊ぶような感覚を、ここでの体験として再現したいと考えています。
日本家屋が障子の開け閉めによって、あるときはリビングになり、あるときは寝室になるような、目的を限定しない「Availableな空間」としてつくられています。

大屋根の下に立つ「創造の木」は、6種類の長さの吉野杉を組み合わせた象徴的な構造物です。「粘菌」の不思議な動きのアルゴリズムでつくられていて、球形でも楕円形でもない、有機的で優しい揺らぎが感じられる形となっています。

Jellyfish Pavilion

Architecture

Tetsuo Kobori

建築家・法政大学教授

建築家・法政大学教授

小堀 哲夫

2008年株式会社小堀哲夫建築設計事務所設立。
2017年「ROKI Global Innovation Center」で日本建築学会賞、
JIA日本建築大賞をダブル受賞。そのほか、デダロミノッセ特別賞を受賞するなど海外からも評価されている。
2019年「NICCA INNOVATION CENTER」でJIA日本建築大賞再受賞。
日本の建築家で二度日本建築大賞を受賞したのは史上初。
風土、地域、歴史を踏まえ、共にワークショップを通じ、
極めて質の高い場を共創する点が特徴的な建築家。
また、小堀氏が設計を手がけ、今回のクラゲ館建築を手がけたチームにて過去に設立した、大和ハウスグループみらい価値共創センター「コトクリエ」は、アメリカの国際建築賞「AMP(The Architecture MasterPrize 2023)」において、81 ヶ国のさまざまな建築作品の中で最優秀:Best of Bestを受賞。「コトクリエ」の受賞は、ウッドデザイン賞、日経ニューオフィス賞、IDA 2022に続き、4例目の受賞となる。
今後、銀座の三愛ドリームセンターの新ビルディングや新・帝国劇場の設計者としても選定されている。